様々な頭痛が目の奥の痛みを引き起こすことがあります。最も多く訴えられるのは、目の周りや目の奥に起こる、片側だけの激しい頭痛です。群発性頭痛は、このような特徴をもっています。群発頭痛は、目の充血、涙、患側の瞳孔が小さくなる、鼻が詰まる、鼻水が出るなどの特徴もあります。
群発性頭痛
これらは、25分から数時間続くこともあり、非常に深刻です。群発頭痛は、1日に最大8週間繰り返し、その後、数ヶ月または数年間消失することがあります。群発性頭痛は、酸素マスクで治療することができます。これは酸素濃度を高め、血管を弛緩させます。それがうまくいかない場合は、スマトリファンやジヒドロエルゴタミンの注射で目の奥の頭痛を和らげることができます。
市販の鎮痛剤は、薬が効き始める前に頭痛が消えてしまうことが多いので、鎮痛剤としてはあまり適していないかもしれません。群発性頭痛と片頭痛は、どちらも血管性頭痛と呼ぶことができます。これらは、脳内ホルモンの化学変化による血管の機能異常が原因です。
オーラス
この2つの頭痛は密接な関係があるため、片頭痛は片目または両目の周辺に起こることがあります。片頭痛は、ジグザグの線が見えたり、光が点滅したり、視界がぼやけたりする「前兆」と呼ばれる視覚障害で始まることが多いようです。その後、片頭痛は吐き気のほか、嘔吐、倦怠感、光や大きな音に過敏になるなどの症状が現れます。
群発性頭痛や片頭痛の患者は、アルコール、タバコ、特定の食品、特に硝酸塩（食品着色料、加工肉の保存料）を含むもの、明るく強い光、ストレス、ホルモン変化を引き起こす特定の薬（経口避妊薬、エストロゲン）を控えるべきでしょう。前頭洞に感染すると、目の間や目の奥に鈍い痛み、ズキズキする感覚が生じることがあります。朝方にひどくなり、涙、鼻づまり、鼻水などを伴うことがあります。
副鼻腔性頭痛
これらは、汚れた水、アレルギー、風邪、インフルエンザなどが原因で起こります。目の奥の痛みを和らげるために、炎症や腫れを抑えることができます。患部に熱を加えたり、蒸気を吸ったりすることで、粘液を排出し、免疫力を高めて副鼻腔の頭痛を軽減させます。眼精疲労や緑内障も頭痛を引き起こす要因のひとつです。眼精疲労は、新聞やパソコンの画面など、一つのものに長時間集中し、遠くのものに目を移さなくなることで起こります。緑内障は、眼球内の圧力が上昇する病気です。視神経の損傷や失明につながる可能性があります。緑内障は、処方薬や手術で治療することができます。
